サンプル問題 科目A 問51

問51  国や地方公共団体が,環境への配慮を積極的に行っていると評価されている製品・サービスを選んでいる。この取組を何というか。 

ア CSR        イ エコマーク認定 
ウ 環境アセスメント  エ グリーン購入

出典:基本情報技術者試験 サンプル問題

選択肢を見てみる

これは簡単に見えて、ずいぶん時間がかかりました。

ア CSR

CSRは、Customer Satisfaction Ratioだったっけ? と思ったら違いました。

CSR:Corporate Social Responsibility は、企業の取り組みに関する考え方です。ただ、CSRにCS(顧客満足:Customer Satisfaction)が含まれるのがややこしいのですが。

CSRとは、企業活動において、社会的公正や環境などへの配慮を組み込み、従業員、投資家、地域社会などの利害関係者に対して責任ある行動をとるとともに、説明責任を果たしていくことを求める考え方です。

www.mhlw.go.jp

 

イ エコマーク認定 

そもそも、エコマークとは何でしょう。

エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。

www.ecomark.jp

誰が行っているのでしょうか。

エコマーク事業実施要領
3.エコマーク事業の運営体制
3-1. エコマーク事業は公益財団法人日本環境協会が実施し、(以下、略)

www.ecomark.jp

ということは

国や地方公共団体の取り組みではありませんでした。

ちなみに、地方公共団体も良くわかっていなかったので調べました。

地方公共団体は、日本において、行政区画内を施政・統治する地方政府のこと。地方自治体とも言う。

Wikipedia

ウ 環境アセスメント

これは違いますね。

環境アセスメントまたは環境影響評価とは、主として大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することによって、予測、評価を行う手続きのことを指す。

Wikipedia

エ グリーン購入

ということは、消去法でこれでしょうか。

グリーン購入とは

環境省によると、グリーン購入はこういうことです。

グリーン購入とは、製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入することです。

www.env.go.jp

誰が対象?

全員が対象でした。

平成13年4月から、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)が施行されました。この法律は、国等の機関にグリーン購入を義務づけるとともに、地方公共団体や事業者・国民にもグリーン購入に努めることを求めています。

ということは

「国や地方公共団体が・・・製品・サービスを選んでいる。」というのは、私たちが店であれこれ悩みながら商品を選んでいる、というのと同じような文章だったんですね。

答え

雑感

たいへん勉強になりました。しかし、これが基本情報技術者試験の問題として適切か、という点には疑問が残ります。