サンプル問題 科目A 問42
問42 プロジェクトライフサイクルの一般的な特性はどれか。
ア 開発要員数は,プロジェクト開始時が最多であり,プロジェクトが進むにつれて減少し,完了に近づくと再度増加する。
イ ステークホルダがコストを変えずにプロジェクトの成果物に対して及ぼすことができる影響の度合いは,プロジェクト完了直前が最も大きくなる。
ウ プロジェクトが完了に近づくほど,変更やエラーの修正がプロジェクトに影響する度合いは小さくなる。
エ リスクは,プロジェクトが完了に近づくにつれて減少する。
出典:基本情報技術者試験 サンプル問題
選択肢を見ていく
組織によって、「一般的な特性」は違う気がしますが……
ア 開発要員数は,プロジェクト開始時が最多であり,プロジェクトが進むにつれて減少し,完了に近づくと再度増加する。
これは、私の周りでは一般的な特性のような気がします(笑)。
プロジェクト開始時は人数をかき集めて立派な体制で始めますが、他プロジェクトが多忙になるとだんだん人が引き抜かれ、納期が近づくと間に合わないので増員する、というパターンですね。
まあ、これが正解と言うことはないでしょう。
イ ステークホルダがコストを変えずにプロジェクトの成果物に対して及ぼすことができる影響の度合いは,プロジェクト完了直前が最も大きくなる。
コストを変えずに、と言われると、この選択肢は一般的ではないでしょう。
ステークスホルダの声の大きさは、プロジェクト完了直前が最も大きくなるかも知れませんが。
ウ プロジェクトが完了に近づくほど,変更やエラーの修正がプロジェクトに影響する度合いは小さくなる。
これは、一般的な特性ではないですね。
エ リスクは,プロジェクトが完了に近づくにつれて減少する。
こうやって見てくると、消去法でこの選択肢が残るのですが、この「リスク」は何なのでしょうか。
リスク (英: risk)とは、将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性をいう。
リスクをこう考えると、成功するプロジェクトでは、確かに完了に近づくにつれて減少しそうです。
しかし失敗するプロジェクトでは、リスクは100%に向けて上昇しそうですが……
答え
いろいろ書きましたが、教科書的には エ ですね。
アジャイル開発なら少しでも改善できるのでしょうか。